今まで介護を題材にした映画はたくさんありましたが、介護現場をただそのまま映画にしているだけだったり、暗い内容のものが多かったように思います。「ケアニン」は、未来を見据えてどういう介護をしていくべきか?と自分自身に問われるような、今までに無かった映画でした。介護職にとっては「そうだよ、そうだよ」と共感するシーンが多く、介護をされているご家族にとっても「そういう時があったな」と思い出されたり、色々な立場の人が改めて介護について考えるきっかけになっていく作品です。
現場の職員には自分自身の介護の仕方やケアのあり方、そもそも今の施設の介護はどうなのだろうと振り返るきっかけに、また一般の方には暮らしや人間関係などの地域のあり方を考えるきっかけになってくれればと思いました。